ブログが副業になることがすっかり定番化し、常に副業ブログに挑戦しようとしている人がいるようです。
わたしは2014年からブログをはじめました。
そしてここ7年はいちおうプロとしてやってます。
この記事では、今の自分が
「初心者だったあの頃の自分に言いたいこと」
を書きました。
いろいろ失敗してきたんですね…。
よく考えると、どれもけっこう「ありがちな失敗」じゃないかな?
ブログ初心者の人には参考になると思います。
- カスタマイズ・デザインにこだわり過ぎる→あまり意味がない
- 収益を公開して、プロに狙われる→運営報告はほどほどに
- SNSやYouTubeもすべてが中途半端に→ブログに集中
- WordPressにこだわって保守メンテナンス地獄に→ブログサービスからはじめてもOK
- 人の意見を聞きすぎる→何よりも自分のブログのデータが使える
- 直帰率、平均セッション時間を気にし過ぎる→記事のタイプで見方が変わります
- インフルエンサーに騙される→お金の支払いは慎重になろう
- ブログノウハウに踊らされないために
カスタマイズ・デザインにこだわり過ぎる→あまり意味がない
ハマっちゃいますよね~。
カスタマイズ沼!
今はどんなブログサービスを使ってもいろんなテンプレートがあり、また見出しとかサイドバーとか細かいところを弄れるので、ついついこだわって時間が過ぎていってしまいます。
WordPressの「ウィジェット」も無駄にぜんぶ埋めたくなる(笑)
カスタマイズはまるでレゴブロックで遊んでいるような楽しさがあり、それはそれで否定しません。
それに、好きなデザインにして愛着をつめこむのがnoteとか他のテキストプラットフォームにはないブログの楽しみだったりしますから。
でも、読者的にはあんまり関係ないんですよね(笑)
特にスマホで観覧する時は個性を出せる幅が少ないですから、カスタマイズもほとんど意味をなさなかったり。
特にブロガーの場合「自分の読ませたい記事」に誘導することに力点をおいたカスタマイズをしがちです。
一方で「読者が読みたい記事」を探しやすくするカスタマイズを軽視しがち。
本来、読者の興味に対して素直に記事を掘っていける構造とデザインにすべきです。
また記事内の装飾もあまりこだわる必要がないように思います。
すっかり定番化しましたが「吹き出し」も別に必須ってわけじゃないですよ。
「R25」さんのように若い人に読ませたい場合は良いでしょうけど。
「吹き出し」を入れたからどーのこーの、ということはほとんどないと思います。
収益を公開して、プロに狙われる→運営報告はほどほどに
数年前は盛んに行われていた「収益公開」
未だにたまに見かけますが、これはちょっと控えた方が良いですね。
収益公開記事はブログ仲間とのコミュニケーションのネタになるので、ホントに楽しんです。
励ましあったり、刺激しあったりして、わたしもその文化に興じていた時期があるのですごくわかります。
でも楽しいのはせいぜい月数千円レベル。
これが10万円、20万円とか超えてくると、いらぬ嫉妬を買うようになり、なんだかブログ仲間との人間関係もこじれがち。
そしてプロは狙っていますよ…。
「稼げるキーワード」を!
初心者ブロガーさんがたまたま検索上位にいった記事を公開しちゃっている記事をけっこう見かけます。
プロは月初になるとツイッターで「収益 公開」とかで検索して、ふつうにおいしいキーワードを探しています(マジ)。
直接「この記事が稼げています」と書かなくても、プロがちょっとあなたのブログを調べればどの記事で稼いでいるかはすぐにわかる。
そういったツールもあります。(エイチレフスなど)
プロの技術でそのキーワードに記事をかぶせられたら…正直ひとたまりもありません。
弱肉強食。
厳しい世界です。
わたしは個人的に「ブロガー向けの記事」を書くことは否定しません。(この記事もそうですし)
でもやっぱり生々しいお金の話ではなく、カスマイズでつまづいた部分や解決方法をシェアするのが良いのではないかと思います。
SNSやYouTubeもすべてが中途半端に→ブログに集中
別にブログオンリーでそれなりに足りる金額を稼いでいる人はいます。
「SNSは必須!」 とかよく言われますが、ホントに必須ではありません(笑)
当たり前ですが、プラットフォームによって表現の軸が違いますよね。
例えばブログに必要なのが文章力で、YouTubeに必要なのが動画編集スキルだとします。
そのスキルを両方持っている人って、まぁ…そんなにいないと思います。
そもそも文章を書きたくてブログをはじめようとしているのでは?(え、違う?)
そしてテキスト系のプラットフォームでも、評価されるものは違います。
noteはエモいエッセイがバズりがちだし、ツイッターは断定的なオピニオンや笑えるネタが強い。
ですから、なにをやるにしても「自分のやりたいこと」をいちど自分に問いかける必要があるでしょう。
極端な話、その問いの答えが「ブログじゃなくてツイッター一本でやろう」になっても良いですし。
なまじインフルエンサーの言いなりで行動するよりは、よっぽど健康的な答えだと思います。
あとは自分でアカウントを作らなくても、SNSでバズることはあります。
むしろその位のコンテンツ(記事)を目指すべき。
例えばジャニーズは未だにSNS運用が限定的ですよね。
にも関わらず、なにかニュースがあるたびにトレンドにランクインします。
だったらコンテンツ側(ジャニーズ)が自らバズマーケティングを仕掛ける必要なんてない。
極論ですが、個人ブログもこのような状況になり得ます。(もちろん、ジャニーズ比べれば超小規模ですが)
本当に良いコンテンツなら誰かに伝えたくなるもの。
自分でシェアする側にならず、シェアしたくなるコンテンツ作りに集中するのも、ひとつの戦略です。
あと忘れていけないのは、SNSはコミュニケーションプラットフォームだと言うこと。
ですからブロガーが使うと「ネット内営業」になりがちです。
これがまた疲れるんですよね!
っというか、こちとら気力も体力もないから引きこもってブログ書いてるんだし(笑)
繰り返しですが、コンテンツに魅力がなければどれだけ営業しても、すぐに尻すぼみになってきます。
っというわけで、安易にSNSやYouTubeをブログと同時並行させると、気力、体力、技術、時間が足りなくなり、すべてが中途半端に終わってしまいます。
ずばり初心者であるならば、ほとんどの場合、まずは使うプラットフォームを絞ることが最適だと思います。
WordPressにこだわって保守メンテナンス地獄に→ブログサービスからはじめてもOK
ブログと言えばWordPress!
その通りです。
でもWordPressはWordPressで、デメリットもあります。
本当に初心者なら、そのデメリットが重くのしかかってくることもあります。
人の意見を聞きすぎる→何よりも自分のブログのデータが使える
今は5,6年前に比べて(一見して)ちゃんとしたブログノウハウが広く公開されています。
ですが、ちょっと情報が多すぎる。
いちばん使える情報とはなんでしょうか?
それは「自分のブログのデータ」です。
主にグーグルアナリティクスとサーチコンソールからあがってくる数値ですね。
生のデータほど役立つものはありません。
「次、どうすべか?」というヒントはほとんどアクセス解析ツールが教えてくれるはずです。
例えばdirect流入(固定読者)が1日に1,000もあり、割合としても50%を超えてくるブロガーが、SEO目的のアフィリエイト記事を量産するのは得策ではないでしょう。
それなのに、人気のあるアフィリエイターの景気良いアフィリエイト情報に触れれば、自分に不向きなアフィリエイトブログに舵を切ってしまうかも。
逆にserchからの流入が多い(SEOが得意な)のに「SNS必須!」をうのみにして消耗することだってあります。
このように他人のブログノウハウに触れた時、自分のアクセス解析にいちど立ち返ってみるのをおすすめします。
別に何かのノウハウやメソッドに沿っていなくても、自分が目標とする数値に達していれば、それは別に良いのではないでしょうか?
SNS使えとか、YouTubeやれとか、吹き出しとか、毎日更新とか、100記事書けとか、雑記だとか、特化だとか…。
中でも「ドメインパワー」なんて言葉は、その言葉の運用がとても曖昧です。
関連記事:ブログの「ドメインパワー」とは?個人ブロガーがあまり気にする必要がない理由
いろんな方法論やノウハウを先人たちは発信しています。
けれどほとんどすべての情報は、前提条件を踏まえていません。
前提条件とは書き手のスキルや、趣味趣向、志だったりです。
つまり「自分がどうしたいか?なにができるのか?」ということ。
例えば「毎日更新は必要ない!」とか聞いたことないですか?
でもガジェット・Apple情報ブログで有名なgori.meさんはバッキバキの毎日多更新です。
Kindleセール情報ブログで有名なきんどうさんも毎日更新。
つまり取り扱う情報、もとい取り扱いたい情報によって、その方法論はいかようにも変わります。
逆にぜんぜん更新しないミニサイトの方がマッチする情報だってあるわけですし。
そしてどの方法論でも、それはそれなりに収益を上げている人はたくさんいます。
当たり前ですが、これからも絶え間なく新しい「ブログノウハウ」とか「副業メソッド」が出てくるでしょう。
そのたびにあっち行ったり、こっち行ったりしていたら、時間がいくらあっても足りません。
PDCAサイクルのC(チェック)がブログの場合はアクセス解析です。
それをやらないことには、次どうするかなんてなかなか決められないという話ですね。
直帰率、平均セッション時間を気にし過ぎる→記事のタイプで見方が変わります
「アクセス解析をみよう」と言ったものの、注意すべき数値もあります。
特にGoogleアナリティクスの「直帰率」と「平均セッション時間」です。
直帰率とはその名のとおり、1ページだけ読んでブログから離れたユーザーの率。
「直帰率が高いとSEO的に不利」なんて意見を散見します。
でも、わたしはあんまり関係ないと思います。
っというのも、直帰率の高い低いは記事の目的やタイプによってその評価が変わるからです。
アフィリエイト(リンクを踏んでもらうこと)を目的とした記事の場合、あれこれ他の記事をみないでリンクを踏んでもらったほうが(つまり直帰)してもらった方が良いはず。
アフィリエイトのみならず、例えば仮に「天気予報のサイト」を運営していた場合、直帰率が低いと「ユーザーが欲しい情報が見つからず迷っている」可能性があります。
これでは天気予報サイトとして便利とは言えません。
逆にあなたが吉本ばななのようなエッセイをブログに書いていた場合、直帰率が高くページ/セッションの値が低いのは望ましいことではないでしょう。
たくさんの文章を読んでもらうのが、エッセイストの本望だからです。
このように直帰が望ましいコンテンツと、そうでないコンテンツがあります。
それを無視して、おしなべて「直帰率が低い方が良い」というのは間違いなんですね。
これもまた前提条件を踏まえていません。
次に平均セッション時間。
平均セッション時間とはアクセスしたページから、次のページへのリンクをクリックするまでの時間の平均です。
ユーザーが内部リンクをクリックしないと計測されない数値なんですね。
つまり1ページ目で直帰したユーザーの値は必ずゼロになります。
実際には数分かけてそのひとつの記事を読んでいたとしても、直帰すれば値としては0分0秒。
平均セッション時間が「0:00」と表示されたからといって「ユーザーがブログに訪問した瞬間にとんぼ返りした」というわけでは、必ずしもありません。
つまり直帰率も平均セッション時間も「あんまり気にしない方がいい」ということです(笑)
いちばん良くないのは「直帰率」や「セッション時間」をもとに、その記事を「低品質コンテンツ」と決めつけてしまうこと。
実は情報として必要だった記事を低品質として、削除してしまうと、ブログ全体にとって良くない効果が現れることもあるんです。
関連記事:ブログから「低品質コンテンツ」を削除すべきって本当?しない方が良いパターンも
特にアフィリエイトやアドセンスなど広告を導入している場合、むしろブログの外へアクセスを促しているわけですから。
初心者が直帰率100%という数字を見たらビビると思います。
でも、それを受けて「とにかく改善しなきゃ!」と、ベタベタと関連記事をはったり「おすすめ記事ランキング」をサイドバーに表示させる必要はないでしょう。
ただひとつ言うと「その直帰は外部リンクをふんだのか?それともブラウザバックか?」という観点は非常に重要です。
先ほどから言っている通り、アフィリエイトやアドセンスを含む外部リンクを踏んで直帰(離脱)するぶんには、おおむね問題はありません。
しかしブラウザの戻るボタンで直帰(離脱)した場合、その記事がユーザーにとって「おもしろくなかった」「役に立たなかった」「そもそも見るもの間違えた」という可能性があります。
このふたつの直帰(離脱)を厳密に分けて計測する方法はありません(ってかわたしは知らないので、誰か教えて欲しい(笑))
しかしブラウザバックでの離脱は避けるべき現象です。
ここでも「ブロガーが読ませたい記事(情報)」ではなく「読者が読みたい記事(情報)」を適切に案内することが重要になってくるでしょう。
思うに「本当は役立つ情報を知っているけれど、あれはライバルのブログだからリンク張らない!」みたいな運営をしていると、ブラウザバックされる率が高まる(笑)
自分の記事ばかりではなく、ウェブ全体で有機的に適切な情報を案内する(リンクする)ことで、結果的に読者はあなたのブログに感謝してくれるはずです。
「読者の感謝」はあらゆる面でブログ運営を後押しします。
そもそも「率」とか「平均値」は母数が少ないと、その値が乱高下します。
ですから、直帰率も平均セッション時間もブログをはじめた当初はそれほど役に立たない数字なんですね。
最初は単純なアクセス数とか流入元とか絶対的な数値をチェックする程度で良いでしょう。
で、月間3万PVぐらいになったら、徐々に相対的な数値も気にするようにしたら良いと思います。
インフルエンサーに騙される→お金の支払いは慎重になろう
そこら中にいますよね。
「ブログ塾」運営者が…!
わたしもいくつかインフルエンサーという人たちの情報商材を買ったことがあります。
まぁ、そんなに高いものじゃなくせいぜい数千円でしたが。
で、それが今役に立っているかというと、ぜんぜん役に立っていないんですね(笑)
当時はnoteで有料マガジンを販売するのが流行っていて、ツイッターですこしフォロワーの多い人はこぞって販売していました。
もちろん、なかには有用なものもあるんでしょうけど、わたしが購入したのはいまいちだったかな?
今は小銭を失うだけでは終わらないかもしれません。
なんて言ったってオンラインサロンがありますから!
オンラインサロンは月額制。
成果がでないのにあせって「元をとろう!」と、そのサロンに居座り続けたら、いつの間にか大きな金額になってしまったり…。
サブスクってこわいですねー。
明確に「騙そう」としている悪いインフルエンサーもいますし、善良なインフルエンサーも別にあなたのブログライフに責任をもってくれるわけではありません。
っというわけで、ロールモデルを見つけるのは良いんですけど、けっきょく自分がやるか、やらないかですから、お金を支払う際は慎重に考えるのをおすすめします。
関連記事:悪質な「ブログ情報商材」の特徴。騙されない!見極めるポイントを紹介
ブログノウハウに踊らされないために
わたしの好きな言葉に、
師を求めず、師の求めたることを求めよ
という言葉あります。
師匠の「今」とか「過去」だけでなく、師がどんな「未来」を描いているのかを見るのが大切です。
ブログノウハウとは、そのほとんどがブロガーの「過去」です。
ノウハウを使ってどのような「未来」を描こうとしているのかは、あまり詳しく語られていません。
しかしそこをよく見ないと、わたしたちは一見して良さそうな(多くは儲かりそうな)ノウハウに踊らされることになります。
そして「自分が求めたること」と「師が求めたること」が合致した時のみ、師のノウハウがあなたにとって本当に役立つものになります。
ですから、まずは「自分が求めたること」をしっかりと持っておく必要があるんですね。
この記事で書いたことを一言で言えば「さまざまな情報に触れた時、いちど自分のフィルターを通そう」ということでした。
そしてわたしは「自分が求めたること」を応援して実現できるのが、このインターネットの本当の素晴らしさだと思います。(っというか、わたしはそう信じています。)
たしかにブログよりYouTubeの方が景気は良いでしょう。
でも「文章を書きたい、それを読んで欲しい、そしてお金にしたい」という目標は持っていし、それができないほどインターネットは狭い世界ではないと信じます。(実際そうです)
わたしがインターネットにみた最初の夢は「自分が自分らしく社会と関わっていけるツールだ」ということでした。
だから、あなたもあなたらしくブログを書き始めて欲しいと思うのです。
実際は「自分らしさ」とは書きながら見つかるものだったりします。
っというわけで、ぜひブログを書き始めてみて下さいね。